二股男─甘い誘惑切ない葛藤─

「ふぅ……」


大きく息を吐き出しグラスに入っているアイスコーヒーを一気飲みした。


どうしよう……


一気に溢れ出してきた罪悪感。

俺、浮気してたんだよな


ついこの間まで
このベッドで、愛と寝ていたんだよな


さゆり……本当に、ごめんな。


ベッドに横になると
中学生時代に付き合っていた
ひろ子に別れのときに言われた一言が
頭を巡った


『あんたなんか最低!!』


体だけは大人になったけれど
あの時と、何も変わって無いじゃんか


勝手に浮気しておいて
こんな罪悪感に呑まれそうになっているなんて
最低だ……本当。