二股男─甘い誘惑切ない葛藤─

「さゆりはそれでいいんかよ?」



さっきから下を向きっぱなしのさゆり…


さゆり?
少なくとも俺は
お前のこと、好きになり始めていたんだぜ?



まだまだ、ひろ子を超えることはなかったけれど
少しだけ…おまえのことを考えている時間が増えていたんだぜ?


なんでもう少し待てなかったんだよ…