『今日の放課後4時。
教室で待ってて。
あんたの天使が
舞い降りてくるよ。笑  亜美』


自然に目から涙がこぼれる。
放課後に私を呼んだのは
このためだったのだろうか。
「ええ友達もったな。」
「うん・・・・。」

少しの間、優しい空気が流れた。
これなら言えると思った。

私は流れ落ちる涙を
拭いて、慎吾くんと向き合う。

「慎吾くん、
言いたいことがあるの。」
慎吾くんは黙って
でも、何かを見据えたように
こちらを見ている。

「あのね・・・。
私、ずっと男の人が怖くて、
付き合っても相手の人を
満足にできなかった。
だからずっと恋愛には
本気にならずに生きてきたんだよ。
でも慎吾くんと出会って、
初めて尽くしで・・・。
慎吾くんの声も顔も仕草も性格も
全部に惹かれて全部に憧れてた。
今までとは違う気持ちだって発見して、
慎吾くんなしの生活は考えられなくなってた。
慎吾くんが学校を休んだ時。
私本当は、メールして電話したかった。
けど、やっぱり怖くて一歩が踏み出せなかった。
でもやっぱり伝えたいと思って」「黙れ。」