岡という表札を確認する。
ピンポーン。
ドキドキしながら、
チャイムを押す。

「・・・・・・はい。」
慎吾くんと似てるが、
少しだけ低いその声は
多分父親だろう。

「あ、私。慎吾くんの
友達の皆川といいます。」
「あー・・・慎吾ぉー」
インターホン越しで、
父親が息子を呼んでいる声がする。
そこでインターホンが切れた。