「麻奈、岡の家
行ってみなよ。
知ってるんでしょ?」
「いや、知ってるけど
行ったことないし。」
「この際だよ。行ってみなって。」

私は亜美の熱心は催促に、
少しずつ行ってみようかなという気になった。



慎吾くんの家は
学校から電車通学だ。
駅の近くだと聞いたことがあって、
家の周り写真も
見せてもらったから
初めてでも難なく
行くことができた。
慎吾くんの家は父親の実家で、
二階立ての一軒家だった。