その後

あたし達は帰り道にあるドーナツ屋さんにちょっと寄り道をして

改めて朋美にさっきの事を話した。



「そっか…妃佳里(ひかり)さんの事…」


妃佳里って言うのはあたしのお姉ちゃんの事。


「…うん。やっぱそんなオチだったよ(笑)」


みんなお姉ちゃんの事が好き。


「オチって……」


「もーいいの
ありがとね。朋美」


「もぉ…朱里っ」


納得していない朋美にあたしはただ笑うしかなくて…


目の前のコーヒーに意識を移す。


ふわ…

少し前屈みになると頬にかかる伸びた髪。


あたしにしては、欠かさなかった手入れのおかげか、

痛みもなく、今や胸まであるロング。


あたしは髪の毛を弄びながら

「もぉ…髪、切っちゃおうかな」


そんな言葉を発していた………