そんな幸せ気分もつかの間、


私たちの前に現れた美少女








「 優斗せんぱ~い!!


もう!!

こんな所でサボっちゃっ駄目ですよぅ!! 」






出たーーーーっ!!




ユリ!!










羨ましいことに彼女は、制服の上に優斗と同じジャージを着用


同じ部活だから
当然かもしれないけど、羨ましいことこの上ない…







「 先輩、なかなか帰ってこないから、


ユリ 探しに来ちゃいましたぁ~! 」





「 あー…、悪ぃ 」






そう言って、
立ち上がる優斗…










――やだ。行かないで。









それこそ本当に
駄々っ子のようにそう思ったけれど、


そんなこと
言えるわけない…。






「 悪ぃ、神菜。

もう行かないと… 」




「 うん、大丈夫…


……ありがとね。」






胸の奥が

苦しくてたまらない…