恋人ごっこ






「 ちょっともう!ふざけないでよっッ!?」




「 えーっ? いいじゃん 」





私が声を上げると、
まったく気にする様子もなくヘラリと笑う春兄ちゃん






私は助けを求めるようにタモリ君の方を向く















しかし……










「 すげーー、」


目を輝かせながら
そう呟くタモリ君。










「 え? タモリ君…?」



遠慮がちに声を掛けるとタモリ君は、
感激したような顔で私に言った…







「 俺、今まで

いろんな微生物とか観てきたっすけど、




自分のまでは観たことなくて…、」








…って、




 観たいのかっッ!?








所詮は、生物オタク同士と言うところか…


感銘を受けたタモリ君は
春兄ちゃんとすっかり
意気投合













「 ――っ、最低っッ!!

2人ともセクハラで訴えてやるんだからっ!!」







私はそう怒鳴って、生物室を後にしたのだった…