「 ごめんね、
わざわざ手伝ってもらっちゃって
部活もあるのに… 」
「 いいよ。1人じゃ大変だもんな、」
私がビーカーを洗い、
洗い終わったのを優斗が受け取って拭く…
まるで新婚さんみたい?
なんて阿呆な妄想が
ついつい
膨らんでしまう…
そうして他愛もない会話を交わしていると、
ふいに
準備室の扉が開いた…
「 なにしてんすか?」
扉を開けたのはタモリ君だった…
タモリ君は、訝しそうな目で私と優斗を見た。
「 ……なにって、授業の後片付けだよ?」
私がそう答えると、
タモリ君は、苛立たしげに優斗を睨んだ
「 そこの器具、これから生物部で使うんで、片付けなくても大丈夫っすから。
お疲れ様っした、」
早口でそんなことを言って、優斗を追い出す
タモリ君
その様子に驚いた優斗も
言われるままに、
じゃあな。と、
帰って行ってしまった…