そもそも私が、
ルール違反したのが悪いんだけど……
終わりなんて、
なんと
あっけないことか…。
本当は
すぐにでも泣き出してしまいたいのに、
ウチらは
所詮、"恋人ごっこ"だったから
別れのシナリオまで、
決めなくてはいけなかった…
でも、
"どちらかが振って終りにした。"
なんて、どっちかを悪者にするような別れ方は出来なくて…
結局
"2人の愛が冷めた。"
なんて、倦怠期らしい理由をつけて
その別れ方に決めた…
優斗が先に立って、
屋上から出て行く……
振り返ってくれるんじゃないかと、その背中を見つめていたけど、
優斗は振り返らずに、
私のもとから去って行った…。
振り返ってくれなくて、良かったかもしれない…
優斗の後ろ姿を見つめていたその瞳からは、
いつの間にか
涙が零れ落ちていた……