恋人ごっこ







「 …でも、これじゃまた春兄ちゃんに、なんか言われるんだろうなぁ… 」



思わずそんなことを考えてしまい、そう言葉を漏らした…

あれだけけしかけられたのに、結果的にはなにもなかったわけで、


またなにか言われてしまうのは、容易に想像がついた…。




…そんな私に、優斗はおかしそうに笑いながら言った


「 …神菜、ちょっとじっとしてて?」


「 …へ?」




優斗は、訳が分からないままの私に構うこと無く、そのまま私の首筋に顔を埋めた…。



「 ……っ 」


「 …っちょ、

ゆ、優斗っ!?」


吸い付く唇の感触に、熱が一気に上がる…



…唇はすぐに離されたけれど、体の熱も、激しくなった鼓動も、すぐには治まってくれることはなかった…




「 ………っ。」


平然としている優斗に、悔しくて無言のまま睨みつける…

優斗は気にする様子も無く、悪戯な笑みを浮かべた…




「 …これで、春先生になんか言われることも無いだろ?」

そう言って、私の首筋にそっと触れた……
その言葉と、先程の行動で、優斗の言いたいことの意味がなんとなくわかった…




「 もしかして……、

キスマーク付けた?」


「 ん。これで大丈夫だろ?」