恋人ごっこ






……危険なのを承知で、子どもを産もうとして死んでしまった優斗のお母さん。



…危険だからと、子どもを堕ろしてしまった私のお母さん。






どちらが正しかったのかなんてわからない……。

正しいとも、間違っているとも言う事は出来ない。



子どもがいらないなんて言うのは、悲しい話…

だけど、死ぬかもしれないのに、産んでなんて言うのも、間違っている…






正反対な傷を抱えた私と優斗。



…でも、

どちらも辛くて、私も優斗もいっぱい苦しんでいた…。






……私は、

優斗のことを誤解していたのかもしれない……




優斗は、なんでも出来て、優しい家族が居て、
全てにおいて恵まれているから、特別な存在だと思っていた……。



…でも、優斗は、

私と同じ18歳の、普通の男の子なんだ…。

私と同じように、弱いところもいっぱい持っているんだ……