気がつけば
溜め込んでいた不安までもが、涙と一緒にこぼれ落ちていた…
「 …私っ、自分の親に酷いこと言ってきちゃった…。
大嫌い なんて、
そんなこと思ってないのに…… 」
「 うん… 」
震える声で呟いたその言葉に、優斗は優しく頷いて聞いてくれた……
「 私、ずっと苦しかった…
家には私の居場所なんてなくて…、
"産まなきゃ良かった"とか、"いらない"って言われるんじゃないかって思うと、いつも怖くてたまらなかった…… 」
いつも不安で、
嫌われないように って思うことに精一杯で、
…それは
いつの間にか
親にだけじゃなくて、
友達や周りの人に対してもそう思うようになっていた……

