そんな私を優斗はなにも言わずに
ただ抱き締めてくれた…。
「 優斗…、ごめんなさい… 」
私は謝ることしか出来なくて、そんな私の言葉に優斗は
「 謝るようなことじゃない…。」
そう言って、
いつかと同じように
私の瞼の上に
そっと、唇を落とした…。
優斗はどこまでも優しくて…、
その優しさに触れてしまう度に、自分がどうしようもなく駄目な人間のようだとも思えてしまう…
「 …でも、
私 こんなだから、優斗にいつも迷惑ばっかり掛けて…、ほんと ごめんなさい…っ。」
俯いてしまったら、
優斗に強引に上を向かされて、視線を合わせられる…
「 …俺は、そんな神菜が好き。」
…その言葉に、
私の涙はいよいよ止まらなくなった。

