「 …いいよ
我慢しなくても…、」
気がつけばそんなことを口走っていた私は、そろそろ本格的に頭がおかしくなってしまったのかもしれない……
突然のこの発言に、優斗は当然のことながら驚いていた。
「 …意味わかって言ってる?」
そう訝しげに尋ねる優斗に、私は恥ずかしくて視線を逸らしながら頷いた。
…今日の私は、自分でもよくわかる位におかしいと思う。
親とのことがあり、私には優斗しかいないと思うその一方で、
私は優斗の彼女としての自信が全くない。
優斗には私なんかでは不釣り合いな気がして、不安なことばかりだった…
だから、
焦っていたのかもしれない……
優斗で満たされて安心したかったし、
なにより、
それぐらいしか、私が優斗にしてあげられることなんてない とも思った…
そんな私に
優斗は目をまん丸くさせた…
「 …神菜、本気?」
「 優斗こそ、
そういうことは聞かないでよ…、」
そう言い返すだけで精一杯。
恥ずかしさで気が変になりそうだった…

