…そうして
カップルとなった私と南 優斗。
お互いのことは、
「神菜」「優斗」と、名前で呼び合い
学校では、ほとんど一緒。
もともと 好きでもなんでもない相手なので、
お互いに
気を遣うことはないし、
干渉しない
男友達みたいな感じである。
とりあえず
気楽な関係だ。
"恋人ごっこ"万歳!!
「 ねぇねぇ、神菜!
南君とは、どこまでいってる!? 」
たまにクラスの子たちからは、
こんなことを聞かれる…
「 キスはした!? 」
「 えっちは!? 」
「 南君って、上手い!?」
他人の色恋沙汰に盛るな…。
心のなかで、そんな風にツッコミながら
少し恥ずかしそうな素振りをしながら私は答える
「 …えっと、
キスはしたよ…、」
…なんてね 、
当然してるわけもない。
とはいえ、
私たちは、"付き合って2週間過ぎた頃 初キスをした"…ということにしてある。
これこそが
"恋人ごっこ"なのだ…