…そうして、
春兄ちゃんを部屋から追い出した私は、着替えを済ませ、1階に降りて行った…。
今日の予定は、
昼過ぎから優斗の部屋に行き、まったりとクリスマスを一緒に過ごすのだ。
クリスマスプレゼントは既に用意してあるし、あとはケーキを作るだけである。
そんなわけで、
私は気合いを入れて、クリスマスケーキ作りに取りかかったのだった…。
ケーキは、
うちの親の店特製のクリスマスケーキのレシピ通りに作る
…つまり、
一流レストランの味。
この時ばかりは、
親の職業と、自分への英才教育に感謝した。
優斗に喜んで貰える。
そう考えるだけで、私は嬉しくなっていた…。

