恋人ごっこ





「 ほら、プレゼント!」


そう言って春兄ちゃんが私に可愛く包装された箱をくれた。




昨年貰ったプレゼントは、学校の屋上の鍵。


高校在学中に春兄ちゃんが勝手に作った合鍵をくれたのだ…。



その鍵のお陰で優斗と出会うきっかけになったので、私にとって一番素敵なプレゼントになったと言える……





だから今年のプレゼントはどんな素敵なものだろうかと、ウキウキしながら私は包装をといていった…



現れたソレは、

可愛らしいパッケージの箱で、

お菓子か何かかな? と、のんきに思ったが、


よくよくソレを見て、私は卒倒しそうになった。




私の手の中にあるもの…







…それは、




コンドーム……








「 これで今夜は、優斗と安心してヤれるな!!」


と、満面の笑みで私の肩をポンッと叩く春兄ちゃん…






…その後、

その箱が春兄ちゃんの顔面に命中したのは言うまでもない…。