恋人ごっこ








…隣で眠る優斗に、そっと身を寄せた…





「 ……神菜、眠れない?」


そんな私に気付いた優斗は、静かに口を開く




「 …うん、」



して欲しいなんて言えない。


小さく頷くと、優斗が私の頭を撫でてくれた…







大きくて優しい優斗の手



前は、
その手に触れられるだけで幸せだった



今の私は、
欲張りすぎているのかもしれない…






「 優斗…、」


「 ん?」




「 すき…、」



「 うん。

俺も神菜が好きだよ 」



そう言って、


優斗は

私にそっとキスを落とした…












「 おやすみ… 」


「うん、おやすみ… 」