「 ……それって
つまり、
"留学"って ことですか…?」
突然のおじさんの言葉に、私は動揺を隠せなかった…。
微かに震える声でそう尋ねると、
おじさんは、
「 …堪忍してや、」
と、申し訳なさそうな顔を見せ、
そして、
私に向かって土下座した…
「 …なぁ、お嬢ちゃん、後生やから
優斗の留学 反対せんといてくれ。
あいつに才能あることは判るんやろ?
せやったら、その才能伸ばすんがあいつにとっての一番やってことも判るはずや。」
「 ………。」
…ずるい、
そんな風に言われたら、嫌だなんて言えないに決まってる…

