恋人ごっこ






……私に2度も投げ飛ばされながらも、やっぱり反省していないおじさんは、





「 怒らんでもええやん…


それに優斗には多少強引に迫った方がええで?
あいつ、そういう系にまったく興味あらへんみたいやし…


信じられんことに、わしが置いてったAVを あいつはことごとく捨てよるんやで…。」




と、そんなことを言うのだ…。



私はもう呆れ過ぎてなに言えない。



そして

今のおじさんの話からすると、

以前 優斗の部屋で観た例のAVは、絶対 このおじさんのだったに違いない。と、そう思った…





私がそんなことを思っているうちに、


おじさんはさっき渡してきたAVを、

優斗のお気に入りの映画のDVDの隣りにひっそりと並ばせるのだった……。