「 ユリのお父さん!?」
泥棒かと思ったら優斗の絵の師匠だった…
それだけでも驚きなのに、さらにユリのお父さんって…、
いったいなんなんだ、このおじさんは…。
…そう困惑しまくる私に対し、おじさんはマイペースに私に話しかける…
「 そう、わし ユリのお父さんやねん。
ユリって、めっちゃ可愛えやろ〜?
せやから優斗がユリに手ぇ出さへんように、
お嬢ちゃんは優斗のことしっかり捕まえといてやぁ〜。」
と、そんなことを言うのだ。
なんという親バカぶりだろうか…
私は唖然となりすぎて、
「 …はぁ、」
と、頷くだけしか出来なかった…
…たぶん
優斗の「絶対無理」発言は、きっとこのお父さんのせいだと思う…。
これだけ親バカなら、ユリに手なんか出そうものなら酷い目に遭っても不思議じゃなさそうだ……

