恋人ごっこ






…そうか、

春兄ちゃんはブラコンである以上に、大の子ども好きだ…
(ロリコンではない)



一瞬、唖然となってしまったけれど、

そのことを思い出した私は、晶ちゃんのおかげで揉めることは無いなと確信し、すぐにホッとなった…







「 こんにちは〜、秋のお兄ちゃんの春です♪」


と、満面の笑みで晶ちゃんに話しかける春兄ちゃん。


その笑顔すぎる笑顔が、逆に不審者の様である。






…朋華さんのために先ほど威勢良く声を上げた晶ちゃんも、

この春兄ちゃんの不審者ぶりに、怖くなったのか


朋華さんにぎゅうっとしがみついたまま 声も出せずに、今にも泣きそうになっている…





( 可哀想に、


晶ちゃん…… )









そんな晶ちゃんをよそに、
春兄ちゃんと朋華さんは急速に仲良くなっていた…





「 なぁなぁ朋華

晶ちゃんは今 いくつなの?」



「 もうすぐ5歳です!」



「 へぇ〜、

あ、俺のことお兄ちゃんって呼んでいいからな!」


「 はい!よろしくお願いします〜 お義兄ちゃん!」





…さっきまで、あんな小姑だったのに、

今では朋華さんにも笑顔な春兄ちゃん…




秋さんは、呆れてなにも言えない様子だった…





朋華さんは、春兄ちゃんの変わり様をまったく気にしてなくて、ずっとニコニコしていて、



( こんな変人のテンションについていけるなんて、朋華さんってやっぱり強い…。)

と改めてそう思った…








…そして



私と優斗は、


そんな様子がおかしくて、顔を見合わせて小さく笑い合った……