恋人ごっこ





…そして、



ちゅっ と、

私も優斗と同じように頬にキスされたのだった…。










その光景に、


「 さすが神菜ちゃん!!

さっそく晶に気に入られたね♪」

と、朋華さんが嬉しそうに笑う




なにが さすがなのかは判らなかったけど、でも嬉しかった…






…ところが、





「 晶、神菜は俺のだから手出すなよ。」


と、今度は優斗の方がちょっと拗ねていたのだ。









さり気なく言われた優斗の言葉に、



私の顔が、
かぁぁっと熱くなった…






そして、

真っ赤になっているであろう私の頬に




優斗は、
晶ちゃんと同じように


ちゅっ と、
キスをした…。









…朋華さんたちは、そんな私と優斗を見て きゃあっと盛り上がり、




優斗は、いつかのように悪戯な笑みを浮かべていた…。





私は、あまりのことに声が出なかった…。







どうして優斗は、

こんなにさり気なく甘いのだろう…




不意打ちの連続で、
私はおかしくなりそうだった……