恋人ごっこ








……そうして、



いろいろ話しているうちに、いつの間にか

文化祭の終わりを告げる放送が鳴り出していた…










「 あ…、


文化祭、全然堪能できなかったね…、」




がっくり肩を落とす私に








「 明日も、あるだろ?」



と、優斗はにこっと笑って言った。






確かに、

明日も文化祭あるけど…










「 ………じゃあ、





…明日は、

一緒に回ってくれる?」










…"恋人ごっこ"の時は、

学校のイベントは一緒にって決めていた…






だけど、

もう

"恋人ごっこ"じゃない…






断られたらどうしようとか、少し不安に思いながら優斗にそう言ってみた…








…すると




「 言われなくても、そのつもり。」





さらっと答えられて、



またまたドキドキしてしまう…。









…本当に、



私は優斗と

恋人になったんだと、


そう、実感した…。