恋人ごっこ







…なんとなく釈然としない私をよそに、


朋華さんは、優斗とのことを語り出した…












「 …優ちゃんってさー

もともと母子家庭だったでしょ?





だからね

あたしと晶のこと
いつも、すっごく気に掛けてくれて…


家事とか子育てとか、よく手伝ってくれるの。」




優斗らしい話に、私は思わず笑みがこぼれる…


朋華さんも嬉しそうに語るけれど、ふいにその表情が曇った……






「 …けどさ、

私がそんな優ちゃんに甘えたきりになったせいで、


神菜ちゃんの、優ちゃんと一緒にいる時間まで奪っちゃったよね…、



…ごめんね、

神菜ちゃん… 」




突然頭を下げられて、
私は慌てて首を振った…




…そして
俯いたままの朋華さんの肩を抱いて秋さんが言う…




「 …でも、

これからは僕が朋華の側に居るから大丈夫だよ。


僕が朋華も晶も守るからね、」



そう秋さんが言うと、
朋華さんが顔を上げて、

2人は見つめ合い
にっこり微笑んだ。





なんだかとってもラブラブな展開……







見てるこっちが恥ずかしくなるほどだった……