恋人ごっこ






「 秋さん、来てたんだね、」




秋さんはうちの親の店で働いているため、
うちの親と同じく昼間は自由な人だ。




けれど、

文化祭に顔を出すなんて初めてのこと…







不思議に思う私に対し、
秋さんはにっこり微笑んで言った






「 …僕のお嫁さんがね、

どうしても行きたいって言うから…」




そう嬉しそうに微笑んだ秋さんは、隣に顔を向ける…













( …お嫁さんと一緒だったんだ。)





そう思って納得した私も、秋さんの隣に目を向けた…











…そして、


彼の隣に座って居るその人を見て






 驚愕した…。