私がそんなことを考えていたのと 同時期
同じクラスの
南 優斗という奴も、同じことを考えていた…
偶然にも
同じことを考えていた私と南 優斗は、
ふとしたきっかけで、
お互いの目的を知り
そして
行動に移した…。
私は
「 南君って、良いよね~ 」
なんて言うことを、お弁当中にグループの子たちに零してみた。
南 優斗は、
「 星野って、可愛いよな~ 」
と、自分のツレの一人にそう零した。
…そうすると、
いつの間にか周囲は
私たちがが両想いなのだと思い込み、勝手に盛り上がり始めたのだ。
人の恋愛事に興味津々な高校生たちは、私と南 優斗をくっつけようとはやし立て、
そして
私たちははそれに乗り、
クラス公認のカップルとなったのだった…。
……もちろん
それは私と南 優斗の計画通り…