恋人ごっこ








「 けど、神菜がそんな風になったのは、





神菜を辛い目に遭わせて、人間不信にさせた

神菜の両親や、

俺とかあっきーに責任あるよ…、




……だから、

俺は神菜がそんな風になっててもなんも言えなかった…… 」




そう言ったあと、春兄ちゃんは


「ごめんな…」と、小さく呟いて

今度は
優しく私の撫でた…







私は、小さく頭を振った






春兄ちゃんのせいじゃない…




お父さんも、お母さんも

春兄ちゃんも、秋さんも



誰も悪くない……










( 私が弱いからいけないんだ…… )








そんな風に思う私に、

小さく笑って春兄ちゃんは言った…





「 …けど、


優斗を好きになってからの、神菜は変わったよ。」










「 ………え? 」








私、変わった……?