…それでも、 春兄ちゃんは、 これが私なりの "ありがとう"の言葉だって、判ってくれたのか、 その表情は、 どこか優しかった…。 春兄ちゃんが 私の髪を くしゃくしゃに撫でる… その仕草は、 とても心地良い… …こんなに近くに居たのに どうして、 私は、この人を好きにならなかったんだろう…?