恋人ごっこ










車はただ坦々と走って行く…










しばらくすると


静かに運転するのに飽きてきたのか、春兄ちゃんは





「 なんか、面白い話ない?」


と、傷心中の私に話を振ってきたのだった…。









普通 この状況的に、


春兄ちゃんの方が、

面白い話をして、
私を笑わせてくれるんじゃないのだろうか…






空気を読めとは、まさにこのことだ…。














…そう思ったのだけれど、


今の私にはもうツッこむ気力もなかった…