恋人ごっこ









階段を降りて行くと、



もう授業開始のチャイムが鳴っていたけれど、


私は教室に入ることはせずに、保健室に逃げ込んだ…。





保健の先生は居なかったから、そのまま勝手にベッドに潜り込む…







そうして



声を押し殺して

泣いた……












私が泣いていると、いつも慰めてくれた優斗は


もう慰めてくれることはない…








…そう感じると、




涙は

どんどん溢れてくる…














( …もう、なにもかも終わっちゃった… )














…私が

終わらせたんだ……