恋人ごっこ






「 ………。


…すみません。

お腹痛いんで、帰りたいんですけど…… 」






後輩相手なのに何故か敬語になってしまう私…


それくらい今のユリは殺気立っていた……







…もしこの状況で、


優斗と付き合ってます。
なんて言ったら


本気で殺されるかもしれないくらい殺気が立っていた…




そんなユリは、
私の言葉も聞かずに


前方に歩く優斗を見つめながら、







「 ……彼女なんて、絶対に絶対に認めないんだから…っ!」




と、呟いていた…








「 ………。」







……なんか、


本当にお腹が痛くなってきた……。