女の人に、
会いに……
そう聞いてしまった私の頭のなかには、
"朋華"
その名前が
浮かび上がった……
ぼんやりとそこにつっ突っ立ったままでいると、
優斗のところから戻ってきたユリとばっちり鉢合わせする形になった…
「 ………今の、聞いてた? 」
涙目で睨まれながらそう聞かれた…
私が小さく頷くと、
ユリが、ガシッと私の腕を掴んだ…
そのまま腕を引っ張られ、
…そして、
「 …追いかけるよ。」
「 ………はぃ?」
何故だか
私はユリと一緒に、
優斗を追いかける(…と言うより、後をつける)ことになってしまったのだった……

