恋人ごっこ









「 ――…、―…、



――…神菜 起きて、」




「 ―…… んぁ? 」








気が付けば、
窓から見える空は、夕焼け色だった…




いつの間にか、

私も一緒になって眠ってしまっていたのだ…










…しかも、



まるで枕にするかのように
優斗の体にぴったりくっついて頭を乗せて寝ていた私…







「 ―――ごっ、ごめんっ!!!」



そんな恥ずかしい状況に気が付いて、慌てて飛び起きた…。







「 俺の方こそ ごめん、

サボらしたよな…? 」


と、申し訳なさそうに私を見る優斗





「 ううんっ!!

私が勝手に寝ちゃっただけだしっ!!」


必死になって首を振る。






…あぁ もう、

なんか全体的に格好悪すぎるぞ私…




そう落ち込む私に、

優斗の言葉が追い討ちをかけた…








「 神菜、ごめん


これから用事あるから、先帰るわ 」