「 …というわけなんだけど、
ねぇ、
これってどう思う…?」
素直に喜んでいいのだろうか……?
なんとも微妙な心境である。
「 どう って…、喜べば良いんじゃないっすか? 」
タモリ君が呆れ顔で私に言い放った。
「 ……そうかなぁ、」
タモリ君にそう言われても、私は素直に頷けない。
あんまりにも都合の良すぎるこの展開を、私は信じきれずにいたのだった…
放課後
私は、生物部の緊急ミーティングを開いてた…
…まぁ、ミーティングとは名ばかりで、ただ相談したかっただけである…。
「元カレとより戻すなんてよくある話じゃないっすか… 」
私の相談にタモリ君は呆れたように言う。
「 ………。」
優斗とは"恋人ごっこ"だったので、元カレとは呼べない…。
それを察したのか、春兄ちゃんが横から声を上げた。
「 っていうかさぁー、
せっかく付き合うことになれた初日に、放課後一緒に居ないってどうなんだよ?」
実験器具でべっこう飴を作りながら春兄ちゃんがそう言う。
「 …いや、それがさ、
優斗ってば、
いつの間にか帰っちゃったんだよね… 」