恋人ごっこ





…近くにあった公園のベンチに


微妙な距離を空けつつ並んでに座ると、




秋さんは改めて話し掛けた…











「 …優斗君とは、上手くいきそう?」





「…えぇっ!?

なっ、なんで秋さんが…、」




( 優斗とのことを…!?)











「…なんでって、


神菜の恋路は、我が家の食卓で常に話されてるからね。」




「 !? 」





秋さんが、さらりととんでもないことを言った…。










…というか、

それの情報源って、




絶対春兄ちゃんだ…。












…私は春兄ちゃんに対する怒りを堪えて、




気合いで笑顔を作った。

秋さんの言葉に応えた…









「 ……あははっ、、


まぁ、

ぼちぼちかな…? 」






そう言ってはみたものの




ぼちぼちなのかは、

少し微妙だ…