恋人ごっこ











「 なんだー…、

そうだったんだ…。」



「 がっかりしました?」





「 まさか。

すっごく嬉しいよ?」






そう答えると、
タモリ君も嬉しそうに笑った…。
















…こうして、


タモリ君との件をきれいさっぱり解決した私は、クラスの所へと戻ったのだった… 。



















しかし…







「 えぇっ!?

私の分のお菓子ないのぉ!? 」




「 うん。神菜は来ないのかと思って、さっき皆で食べちゃった。」






調理室に顔を出せば、
もう後片付けをしていたのだ…




しかも、

私の分のお菓子はなく、


残っているお菓子は、春兄ちゃん宛らしい…









( …くっそぅ、


春兄ちゃんめ……、)