恋人ごっこ




…こうやって、


いつもいつもタモリ君には翻弄されるばかり…







なんだか悔しかったので、










「 タモリ君じゃ、

彼氏って言うより弟の方が向いてるよ。」



精一杯の強がりで、そう返してやった…










けど、その言葉にもタモリ君は無邪気に笑うから


私も肩の力が抜けて、ついつい本音を零していた









「 ……… 私さ、



ずっと、弟が欲しかったんだよね。」








ずっとずっと、

弟が欲しかった…







そのせいか、

いつもいつもタモリ君を、それに重ねて見ていたのだ…














「 ……奇遇ですね



俺も、姉が欲しかったんで、ちょうど良いっすよ。」




「 …えっ? 」






じゃあタモリ君も、

私を姉として見ていたわけ…?