恋人ごっこ






タモリ君も面倒くさそうな顔を春兄ちゃんに向けたけど、

わざわざ春兄ちゃんにもわかるように、一から説明を始めた…







「 ……知り合いから猫預かったんすけど、

うちのお手伝いさんが猫アレルギーで、猫を家においとけなくなったんです



その時に優斗さんに声掛けられて…、」




と、そこまで話したところで

空気の読めない春兄ちゃんがまた声を上げる




「 え?"お手伝いさん"って、葛喜ん家って実は金持ち??」

と、関係ないところに食い付いついた…。





「 ………。」





…今度はタモリ君も

春兄ちゃんをスルーして話を続けた…




「 ……あの時は、


ほんとに行くあても無くて、まじで困ってて、

公園のベンチでずっと座ってたんです。


ホームレスのオッさんたちとかに変な目で見られるし…、




そんな中で声掛けてもらえて、すっげぇ嬉しかった って言うか、


感動したんです…… 」




タモリ君は
しみじみとそう語るけど










それと、告白と、

どう関係があるわけ?