…土日の休みが明けて学校に行くと、
いつも通りの私と優斗。
…お泊まりしたのに、あんなにいろいろ話したのに、進展はなんにもない。
ただ、学校全体は文化祭まであと数日ということもあり、
かなりざわついていた…。
もちろん
私のクラスも例外ではなく、
放課後は、喫茶店で出すお茶菓子のクッキーやカップケーキなどの試作を作ることになったのだった…
…そのはずだったのに、
「 はぁ?部活??」
「 そう!!今日は我が生物部の大事なミーティングがあるから、
部長は、絶対来るように!!」
…と、調理室に向かう途中で私は、
不運にも春兄ちゃんに捕まってしまったのだ。
「 …あの、今日は文化祭のクラスのことで忙しいんだけど 」
私がそう申し出てみると、
春兄ちゃんはクラスの子たちに
「 星野さん借りてっても良いかな?」
なんてことを爽やかな笑顔を浮かべて聞いたのだ。