「 ……マジっすか?」
「 マジっす!」
そう本気で答えると、タモリ君が大きなため息を零した…
……そのため息は、
"安心した" と言うよりかは、"呆れた"と言うようだった…。
「 …好きな男と一晩過ごして なにも起こさないなんて、幼稚園のお泊まり会レベルっすよ…?」
「 はっ!? 」
…なにを言い出すのかと驚く私に構うことなく、タモリ君は一方的に私にあれこれアドバイスし始めた…
「 いいですか、
女の武器でもなんでも使える物は全部使って、
優斗さんを落とさなきゃダメっすよ?
部屋に泊めてくれるってことは、充分脈はあると思いますから、頑張って下さいよ!!」
「 ……う、うん、」
( えーーーー……、)
タモリ君の言葉に私は呆然となった。
( …この子、 昨日は私に告白しなかったっけ……?
あれ? なんでアドバイスしてるの?
あれは、夢だったの…?)