…翌朝
…と、言っても、
時刻は10時を半分過ぎて、もうすぐお昼になろうとしていた頃
そんな時間まで眠りこけていた私と優斗を起こしたのは、
―――ピンポーンッ と、
甲高い音で鳴り響くチャイムの音だった…
…その音にいち早く反応したのは、私の横で寝ていた猫だった。
猫はチャイムが鳴るとすぐに飛び起きて、
ベッドから抜け出して玄関のドアに向かって鳴き声を上げた
「 あっ、こら、ダメだよ!」
チャイムの音と猫の鳴き声に起こされた私は、玄関で鳴き続ける猫のもとに駆け寄って、ドアに爪を立てようとしている猫を抱き上げた…
そんな私の横に優斗がやって来て、眠たそうに目を擦りながら
「 はい… 」
と、返事をしながらドアを開けた…
…ら、
「 おはようございます。
猫、引き取りに来ました。」
タモリ君が居た…。