恋人ごっこ











( …私は



これからどうしたら良いのかな…



優斗の事

好きでいても良いの?




それとも…



やっぱり

諦めた方が良い?)










「 ……どうしよう、」




思わず そう呟くと…







「 だから、なにが? 」





ふいに

後ろから声が上がる




振り向けば、お風呂上がりな優斗がいた…







「 ゆ、優斗…!?


お風呂早くない!? 」




「 いや、普通だと思うけど…?


…それより、どうかした? 」





さすがに2回も、同じこと呟いてたからか、

優斗が本気で心配したように聞いてくる…





さっきと今とでは、


"どうしよう…"の意味が
まったく違うのだけど…





とりあえず、思い切って優斗に聞いてみた…






「 優斗はさ、」



「 ん? 」




「 …す、好きな人とか居ないの? 」





「 …………はぁ? 」






優斗がすっ頓狂な声を上げた…





私は、なんだか恥ずかしくて思わず俯いてしまった… …