恋人ごっこ









……そういえば、












タモリ君に

告白されたんだった……









「 ……どうしよう、」



思わず そう呟くと…





「 なにが? 」




すかさず優斗が聞いてくる






「 …ううん、別に 」



「 ??? 」







優斗には言えないし…

















「 ところで、この猫の名前は? 」




私は話題を逸らすように猫とじゃれ合いながら、優斗に尋ねると…








「 猫 」




と、一言だけ返ってきた









「 ………猫って、 」




「 名前付けてないんだって、」





若干 引き気味の私に、優斗が付け足すように言う







名前が無いなんて…




なんだか


切ない……、







切なくなって泣きそうになった私は、

思わず ぎゅうっと猫を抱締める。






すると、


驚いた猫は、濁音を付けて鳴いて私の腕から逃げて、


優斗のところに非難した