「 …なっ、なんで優斗がっ!?」
タモリ君の猫を預かってるの?
驚いてそう尋ねる私に対し、優斗は平然と答えた。
「 …なんか、
昨日の夜。道で偶然 猫抱えて歩く葛喜に会って…、
知り合いの猫預かってきたら、家の人が猫アレルギーだったらしくて、
家に居れないから、ずっと歩いてたって言うから… 」
( ……なにそれ。)
「 ……それで優斗が預かることにしたの?」
「 うん。まじで困ってたみたいだったし… 」
( …だからって、
ほぼ他人からの猫を預かるなんて……
…優斗ってば、どこまで良い人なんだ。
…いや、そう考えると、
私も、今まさにこの猫と同じ立場だ…… )
そう思うと、
なんだかヘコむ…

