片平さんに連れられて来た場所は、

ごくごく普通の喫茶店



そして私と片平さんは、
何故だかそこでのんびりとお茶をしていた…









「 あの~、片平さん…? 」


「 ん? どうかした?」






頼んだ紅茶が少し冷めてきたころ、

世間話しかしない片平さんに、私はとうとう尋ねた



「 …私になにか御用があったんじゃ…、」



おずおずと、そう私が尋ねてみると、

片平さんはさらりと答えた





「 あぁ、あれは嘘。」



「 ……えっ、嘘!?」




片平さんは子どもみたいに笑って言う…



「 神菜さんが告白されてたから、つい邪魔しちゃっただけ。」





ごめんね。と、付け足して目の前の彼は笑う。







…タモリ君とのこと、
見られてたんだ…。



…どうしよう

片平さんは、私が優斗の彼女だと思ってるのに…







「 優斗には言わないから、安心して。」



と、片平さんが言う。

優斗という名前が出て、ドキッとする…