( なんなのこの展開は…っ!?


誰か助けてっ!!)






そう天に願ったその時…








「 あれ? 神菜さん?」




私を呼び掛ける声




振り返れば、



そこには…

片平さんの姿







「 片平さん!?」






何故!?






というか…、


この状況はマズいんじゃない…!?










息子の彼女(偽だけど)が、他の男の子と一緒に居るって……





片平さんからしてみれば


浮気してるように見えるんじゃないっ!?













「 あ、あの片平さん…


これは その…っ、」




必死に言い訳を考える私




隣りでは、タモリ君が訝しそうな目で片平さんを見る





そして


片平さんは…






「 いやー、ちょうどいいところで会ったね!



悪いけど、

ちょっと付き合ってくれないかな?」




にっこり笑顔で、そう言った。









言ってすぐに
私の手を引いて、




タモリ君に向かって


「 ちょっと彼女借りていくね 」



と断りを入れてから、



片平さんは私を連れて

走り出したのだ…