「 ……、他はどうか知らないけど、
少なくとも私は、そんな風には思ってないよ。
あんたが可愛いのは、
それだけあんたが努力したからだと思ってるから。」
その華奢な体のプロポーションをキープするのだって、
肌の手入れだって、
毎日のメイクだって、おしゃれな髪型だって、
全部
ユリが誰よりも頑張ってる結果…
それを羨ましく思うことはあっても、
「顔だけの女」だなんて、言うつもりはない。
そこまで嫌な奴にはなりたくない。
「 変な人… 」
泣き顔に 小さく笑ってユリが私に向かって言う
それに私も言い返す
「 あんたの方が変じゃん。
サバサバしてるくせに、ぶりっ子なんかして」
「 私の勝手でしょ。ほっといてよ。」
勝ち気に笑ったユリのその顔には、もう涙は残っていなくて、ほっとする。
思っていたよりも強い子みたい…
まぁ
それだけライバルとしては強敵だけど……