恋人ごっこ






「 アンタ まじムカつくんだけど!?」


「顔だけのくせに調子乗ってんじゃねーよ!!」






…なんと、



生物室の窓の下

校舎裏にあたるその場合で、ユリが数人の女子にシメられていたのだ…









しかも…






「 春先生にまで色目使いやがって!!」


「 アンタどこまで男たらしなわけ!?


マジ最低だし… 」





…というようなことを言われていた。








「 ………。


なんか…、春兄ちゃんが原因みたいに聞こえるんだけど…? 」


私がそう呟くと、春兄ちゃんはあっさりと頷いた。





「 うん。俺が原因みたいなんだよなぁ~


今日ちょっと廊下で話してたから、そのせいかなぁ…? 」





「 ――って、呑気に言ってないで助けに行きなさいよ!?」



思わず そうツッコミを入れれば、







「 俺が行ったら、余計揉めそうだろ?」

と、今度は困った顔で返された






「 …た、確かに…、」





思わず納得…。